5月のお便り

木々の緑がつややかな季節となりました。ゴールデンウイークも終わり、またいつもの日常が戻ってきました。今年は前年に比べてコロナウイルスの感染状況も落ち着き、少し遠出をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。外に出て、青い空と新緑を眺めるだけでも気持ちが穏やかになりますね。

国立京都国際会館の建物も、そんな自然の恩恵を受け、日々会議参加者の皆様にとって心地よい環境を提供しています。特に今の季節は、空と池の青、樹木の緑、会館の外壁の天然石の色が融合し、いつもより凛とした会館の姿を見ることができます。

樹木の砦

会議の合間に少しだけ足を延ばして、宝ヶ池の方向から会館を眺めてみませんか?

当館を設計した建築家の大谷幸夫先生は、会館のことを”樹木の砦”と表現されたことがありました。

“京都は山並みを自然の背景として尊重していて、その中で人間の営みや可憐な芸術を開花させました。国際会館の規模から考えるとこの山並みの間が建築により塞がって、べたっと暑苦しくなる恐れがあったので、南面の一端に緑のポイントを意識的に置きました。池は宝ヶ池と地中でつながっていて、なんと言うか、呼吸しているものですよね。その中の一角に樹木の砦をつくりました。”

ICC Kyoto 2012年 春号 建築家 大谷幸夫氏インタビューより https://www.icckyoto.or.jp/wp-content/uploads/2016/12/ICC_KYOTO_2012_spring.pdf
NIWA cafeからの庭園

短い休憩時間には、NIWA cafeのオープンカフェもオススメです。庭園や宝ヶ池の景色を眺めながらコーヒーでほっと一息つけます。目を閉じれば、宝ヶ池の「呼吸」も感じられるかもしれません。

会館の正面玄関付近と専用道路沿いにはヒラドツツジとサツキが植えられており、先日満開を迎えました。ピンクがとっても華やか!このように、会館を取り囲む豊かな自然は四季折々の景色を楽しませてくれます。

正面玄関