10月のお便り

10月です。肌寒い気候となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

自然が大きく変化する季節です。澄んだ空気、植物の実り、香り、虫の声。五感で秋の訪れを感じます。国立京都国際会館の周辺の色彩も、少しずつ秋の色に変わりつつあります。

外出の際など、ふと香りを感じることがあります。

金木犀の甘く爽やかな香りです。会館の周辺にも金木犀の木が植わっており、通りがかる人を楽しませてくれます。

例年、秋は学会のシーズンでもあります。コロナ禍においては現地開催できなかった会議も、少しずつ戻り始めています。日本の入国規制が緩和されてからは、国際会議に参加する外国人参加者も多く見られるようになり嬉しい限りです。

会議の合間に庭園を散策したり、色づきつつある木々の写真を撮ったりする参加者の姿が見られるようになりました。宝松庵周辺の紅葉のグラデーションが美しく、海外からの参加者がしきりに写真を撮っておられたのが印象的でした。

白鳥の幸男も、羽を乾かすためか時々池の縁にやってきて姿を見せてくれます。のんびりして、写真を撮られていることには一向に気がつきません。

実は、室内からも外の景色をお楽しみいただけます。

当館6階の小部屋の窓越しに見える景色は、知る人ぞ知るフォトスポットです。

六角形の窓が額縁のようになり、外の風景を際立たせてくれます。今はまだ紅葉には早いですが、一ヶ月後には錦絵のような彩の庭園が楽しめるかと思います。会議でお越しの際には、ぜひ六角形の窓を覗いてみてください。